京都府乙訓郡大山崎町はヒメボタルの西日本最大級の生息地
森のホタルと呼ばれるヒメボタルの生息地は、大山崎町(一部京都市伏見区)の桂川右岸高水敷(淀川河川公園及び桂川河川敷公園など)にあり、毎年5月中旬~6月上旬に発生し、1~2万の個体がみられ西日本最大の生息地です。
地域の方々が水質を守られていることや、行政の方々の努力で餌になるカワニナが西代里山公園で育てられたりしています。
文献には「カワニナがいない川にホタルを飛ばそうと計画するとき、まず2000匹(1~2リットル)程度は親貝を集めなければなりません。」という記述があります。
蛍がよく見られる時期は、5月下旬~6月中旬で、ホタルは孵化してから寿命までたった1~2週間です。
6月上旬の梅雨頃が一番よく見られると言われています。
蛍が飛んでいるのが見られる条件は、3つ。
- 曇り
- 蒸し暑い
- 風が強くない
月明かりがあまりないような曇っていて梅雨らしい蒸し暑い日です。風があまり強くない日がおすすめと言われています。蛍観賞に出かけられる際は、お天気もチェックしてみてくださいね。
地元の大山崎町内を様々調査しておりますが、やはり西代里山公園の近くの奥海印寺エリアの小泉川沿いは、夜20時以降たくさんのホタルが見れます。やはり蒸し暑い、雨上がりの夜が最適です。蛍の成虫はきれいな水しか飲まないので、高温多湿を好みます。
※京都府長岡京市の西代里山公園
ヒメボタルとは?
陸生のホタルで「森のホタル」と呼ばれています。大きさは、7~10mm 程度の小さなホタルですが、ストロボのように
点滅して発光します。幼虫は陸生貝類(キセル貝など)を主な餌として土の中で生活しています。
実際に蛍と遭遇できたのは先述の京都府長岡京市と京都市左京区鹿ケ谷の哲学の道です。
京都市左京区鹿ケ谷の哲学の道でもゲンジボタルが見れます!!
2021年6月は哲学の道を尋ねました。哲学の道は、銀閣寺前バス停から熊野若王子神社まで琵琶湖疏水分線に沿って、約2キロ近く続いています。
疎水沿いに蛍が出て、東側に木々が茂っているような自然が感じられる場所に、蛍がよく飛んでいます。
不思議とある地点に蛍が密集しています。
哲学の道の蛍鑑賞おすすめルートは「銀閣寺」から南下
蛍鑑賞には、銀閣寺から南下していくのがおすすめです。片道40分~60分かかる道をゆっくりと蛍を探しながら歩いてみましょう。
蛍がよく見られる場所は、哲学の道の中でも毎年異なります。よく目撃されている場所は2つ。
- 「地蔵菩薩堂」の橋周辺
- 大豊神社
銀閣寺から哲学の道を歩いて行くと、段々暗くなるので足元に気を付けてください。300メートルほど行った「弥勒院」の「地蔵菩薩堂」の橋周辺から蛍を見ることができる場合があります。
また、さらに1キロ南下した「大豊神社」周辺で見られることもあるようです。神社やお寺の近くには木々も多く、ホタルが飛んでいることも多いようですね。
大山崎町、長岡京市、哲学の道、いずれも住宅地ですので、騒音やゴミをださぬように気を付けましょう。