モクズガニは、中華料理の高級食材である上海ガニとごく近縁の種のカニで、昔から川沿いに住む人々の間では食べられてきたカニです。
モクズガニは川を下って汽水域で産卵するのですが、大きくなって清流に還ってくる個体もいます。
地域によっては貴重な水産資源の為、漁業権がある場合もありますので、捕まえる場合は必ず確認しましょう。
京都の山中の清流にはモクズガニがいます。
モクズガニを捕る方法は大きく分けて3つです。
1.カニカゴ
これは前日の夕方に市販のカニカゴに餌を入れて、カニの通りそうなあたりに放り込んでおいて翌朝引き上げて捕獲する方法です。
カニカゴをたくさん仕掛ければ、数は捕れますが、一晩待つのが大変です。
中に入れる餌は、スーパーで売っているアラなどでよいです。鮎なども好むようです。
仕掛けるのは、夜行性の為、夕暮れから翌朝くらい。場所は岩場や岸の水の流れがある所、岩と岩の狭間によくいます。
ぼくは夕方18時以降に釣り場にいくとよく出てきてくれます。
釣り竿で釣り上げる!!
1.短い竿か竹の棒などに釣り糸を結び、その先に餌を付ける。釣り針の先にオキアミやシシャモ、イカの切り身など仕掛けを使ってみましたが、ササミや豚肉な、何でも良いです。匂いがきついものが好まれます。
極端に言えば、針も必要なく餌を結べばいいです。ただ、オモリは必要で、そうしないとうまく岩と岩の狭間のカニの住み家に沈みません。
ちなみに餌はやわらかいアジとかよりスルメ・魚のアラのかけらとかの方が餌をハサミで引き千切られないのでよいです。ただ、あまり大きいとカニがビビります。
2.カニの前に垂らすと、すぐにデカいハサミで掴んできます。もしくは、いかにもカニが隠れてそうな岩の横とかに垂らし根気よく待つとかなりの確率で出てきます。
3.カニが十分に餌を掴む、もしくは加えるのを確認してからそーっとつり上げます。急にやるとすぐ放してしまいます。
4.水面より上にあげると確実にカニは手を放すので、水中から十分に浮いたところで、タモですくい取ります。柄の長いタモが必要です。
5.そして、タモから逃げられないようにクーラーボックスにでも入れたら完了です。放流する場合は、命のため傷つけないようにそっと水中に返します。