和歌山県高野山編【高野山別格本山 南院】へ参りました。
私は、数年前に1度だけ高野山に参らせていただきました。凛として静寂が広がる高野山に何度も参られてる方もおられると思います。
また必ず参拝したいと思っています。
浪切不動明王様
南院は東大寺の南院に住していた、子島真興僧都により建立されました。ご本尊は弘法大師ご自作の浪切不動明王(国指定・重要文化財)です。
「浪切さん」「お不動さん」と呼ばれ古くより厚い信仰を寄せられており、春季・秋季大祭で柴燈護摩を厳修するなど、
御祈願の寺として今もなお多くの信者様がお参りをされています。
また、遠方よりお参りの方々のための宿泊設備を備えた宿坊でもあります。
南院
南院は近畿三十六不動尊霊場の結願のお寺です。
不動護摩は家内安全・身体健全・開運厄除・病気平癒などの祈願を成就するものとして古来より民間信仰の対象でした。
「不動尊信仰」は永い歴史をもち、全国各地にその霊場があります。
近畿三十六不動尊霊場は近畿二府四県の中から不動尊の眷属三十六童子に因み36のお寺を選び、
これらを参拝することにより人が持つ36の煩悩を消滅し、願いを叶えられるよう昭和54年に発足しました。
浪切不動明王様
南院の御本尊である「浪切不動明王様」は、弘法大師空海が赤栴檀(しゃくせんだん)の霊木をもって御自作されたと伝えられます。
大師が唐よりお帰りの際、嵐に遭われ海上荒れ狂う最中この不動明王に祈願したところ、全身から光を放って、
荒波を切り鎮め、大師をお救いになったという伝承より浪切不動明王様と尊称されます。
平将門の乱、元寇の役など数々の国難を救い、また高野全山の祈願本尊として不思議な霊験をあらわされています。
右手に後三条天皇の御自作の知恵の利剣(りけん)を、左手に慈悲の羂索(けんさく)を持ち火炎を吹き出す全身青黒色のお姿は、
あらゆる邪悪を破り、さまざまな恐怖のいっさいを除いて全ての衆生を救いつくす為、汗と膏(あぶら)にまみれて働かれているお姿を示しています。
『不動とは動かざる心。
本尊とは自己本来の尊さ。
本尊に参詣して、世の浪風を切り開いて動かない信念と幸福をお祈りくださいませ。』
※出典「高野山真言宗 別格本山 浪切不動尊別当 南院」様ホームページ