前編に続き京都丹山酒造の日本酒レポートです。
続いての利き酒は、
「丹山酒造 純米大吟醸 雪月花 嵐山」
爽やかな吟醸香と透明感のある喉越しが特徴です。正に!地名の嵐山を名称に冠した純米大吟醸!
4合瓶を買って、自宅でパートナーとカツオのお刺身と合わせました。絶妙なハーモニー!
純米大吟醸とは、
精米歩合50%以下に精米した白米を使用し、米麹・水だけを使用して、醸造に特別な製造方法を用いて造られた清酒です。
米の持つ旨味がそのまま表現され、まろやかな風味とコクのある味わいを持っています。
丹山酒造の純米大吟醸といえば、こちらも外せません!
純米大吟醸 完熟
180ml、720ml、1800mlの3サイズ展開の完熟は山田錦を使用しています。日本酒作りの際に出る「もろみ」を搾って抽出される斗瓶取りの日本酒です。斗瓶取りらしく濃厚な味わいです。
よく耳にする、斗瓶取りとは?
日本酒は、米・米麹・水を酵母によって発酵させて造ります。こうしてできあがったものを醪(もろみ)と呼ぶのですが、この醪を"搾る"ことで液状部分と固形成分に分けると、日本酒ができあがります。
そして、醪を搾って抽出するお酒を「斗瓶(とびん)」と呼ばれる容器で少しずつ集める方法のことを「斗瓶取り」といいます。
斗瓶取りは一般的に、「酒袋」という大きな布袋に醪をいれ、それを吊るすことで、外圧ではなく醪そのものの重みによって自然と滴り落ちるお酒を集める際に用いられます。この方法でとれるお酒は少量のため、高級酒などに用いられることが多いです。
また、斗瓶取りには様々な呼称があります。よく耳にするのは「斗瓶囲い」。また、袋を吊るして搾ることは「袋吊り」「吊るし酒」、袋からお酒が滴る様子から「雫酒」「雫取り」などと呼ばれたりします。同じの工程でも、蔵ごとにその呼び方が違うのは興味深いですね。
斗瓶取りは"醪の自重"でお酒をじっくり搾るため、余分な成分が押し出されることなく、華やかな香りや繊細な味わいになります。
さらに、斗瓶取りのメリットは、良質な味や香りだけではありません。ひとつの斗瓶に入るお酒の量が限られているため、斗瓶ごとに少しずつ異なる酒質となります。つまり、そもそも良質なお酒ができる斗瓶取りの中でも”特に美味しいところ”だけを取り分け、商品化することができるのです。こうして選りすぐったお酒が、鑑評会などに出品されることが多いようです。
また、大きなタンクを使用するのと比べて
- 空気に触れる量が少ない
- 火入れ後の冷却期間が短時間ですむ
- 瓶ごと冷蔵庫に入れられる
など、貯蔵に関してのメリットもあります。
続いては「純米 ささ匠 丹山」
地元亀岡の自社栽培米で仕込み、飲みあきしないふくよかで、さっぱりした味わい。こちらは晩酌にぬる燗で楽しみました。
純米酒とは、
精米歩合70%以下に精米した白米を使用し、米麹・水を原料として造られたお酒です。
香味・色沢が豊かで、ほどよいのどごしとコクがあり、お燗や冷やして飲んでも美味しいタイプです。
私たちは今回京都嵯峨嵐山で丹山酒造の日本酒を買いましたが、京都市内に様々な
直営店があります!試飲ができて、蔵元の方々とも直接お話しできますのでお勧めですよ!
「丹山酒造 販売場所」
■ 直営店 京都文化博物館 ろうじ店舗
〒604-8183 京都市中京区三条高倉
TEL:075-255-6165 定休日:月曜日
■直営店 嵐山昇龍苑店
〒616-8384 京都市右京区嵯峨天龍寺門前
TEL:075-873-8180 昇龍苑(http://www.syoryuen.jp/)
定休日:年中無休 open 10:00〜17:00
■ 錦の器土合爍さんの店舗内
〒604-8127 京都市中京区錦小路堺町東入
TEL:075-231-5820 定休日:火曜日
■ レストラン嵐山
〒616-8384 京都市右京区嵯峨天龍寺造路町33