京都の大山崎山荘美術館の庭園が美しすぎる!
初夏に大山崎町の大山崎山荘美術館を訪ねました。天王山の自然は本当に美しく久々に登山がしたくなります。
アサヒビール大山崎山荘美術館は天王山の麓にあり、四季折々に花が咲く美しい庭園も愉しむことができます。
大山崎山荘を建てた加賀正太郎氏は実業家として活躍する一方で、大変な趣味人でもありました。
東京高等商業学校(現・一橋大学)在学中、日英博覧会観覧のためヨーロッパを遊学した際には、
スイスの名峰ユングフラウに日本人として初めて登頂を果たし、現在もアルピニストとして名を遺しています。
また、大規模な蘭の温室栽培を大山崎山荘で行い「蘭の館」と言われるほどになりました。
そして、現在も名門ゴルフ場として知られる茨木カンツリー倶楽部の設立にも力を注ぎました。
大山崎山荘の庭園も、加賀氏の設計によるものです。
趣味人としてのこだわりは庭のいたるところにも見受けられます。
当時は天王山から水が引かれ、庭園に巡らせ池を造りました。
植木に至るまでこだわり、デザインされた庭園には、現在も季節の移り変わりに合わせていろいろな種類の花が開きます。
春の庭園
早春を告げるハクモクレンとアンズウメの花が散ると、シダレザクラに始まり、ソメイヨシノ、ギョイコウ、ヤエザクラとさまざまな種類の桜が順番に花開きます。
夏の庭園
初夏になると、池の睡蓮が静かに花をひろげます。6月から8月にかけて、庭園の池に咲く睡蓮の花と、
大山崎山荘美術館のモネ《睡蓮》の競演を楽しむことができます。
秋の庭園
庭園には多くのカエデが植えられており、晩秋には燃えるようなカエデの赤色と、イチョウの黄色のハーモニーが庭園を埋めつくします。
冬の庭園
冬の庭園は、静寂に包まれます。雪が積もることはまれで、やがて訪れる春へ向け草木が静かに生命力を蓄えています。ツバキやサザンカ、ナンテンの赤と緑が庭に彩りを添えています。
大山崎山荘へのアクセス
JR京都線「山崎駅」、阪急京都線「大山崎駅」より徒歩約10分